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カフェ・アークトゥルス

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2007-10

モノクロの世界~赤の珠(4)~

 暗い洞窟に靴の足音が反響する。
 体力的に疲れていても、私は足を休める気じゃ無かった。
 一刻も早くサラを助けたい。早くこの力の事を伝えたい。そして、世界を救う第一歩になる、赤色の珠を手に入れなきゃ!
 だから、サラの言った通りに、今は行かないといけない。

 話は変わるけど、そういや前に、サラは変な所があるって言ったよね?それは、私に分かりやすくしてくれるって事。
 例えば、時間。ここは日本じゃない。別の世界のはず。だから、ここにはここなりの、時間の単位って、あるんだと思うんだ。
 なのに、サラは私にまるで通訳するみたいに、時間を言ってくれる。ほら、確か前に、サラに時間を聞いたじゃん。その時、サラは
「あと2時間だ。」
って言った。
 もう一つ、サラはあの人とたまに影みたいのが重なるんだ。……あの消えてしまった先輩、リオナ先輩と重なるの。
 リオナ先輩は、まだ美術部に入って、右も左も分からなかった私に、一から丁寧に教えてくれた、『面倒見のいい先輩』なの。サラは、あの時死ぬかもしれなかった私を助けてくれて、しかも、自分の旅費を削ってまでも、私の上着や必要最低限のものを用意してくれた。
 本当に、気のせいかもしれないけど、重なる。どうしてだろう?

 そんな事を考えていると、後ろからかすかに風が吹いた。振り向いて見ると、そこにはいかにも驚いた顔のサラが飛んでいた。そして私の真後ろに降り立つと、いきなり早口で言い出した。
「おまえ、見たぞ!通路に氷が張り付いているのを!あれはどうしたんだ?!まさかおまえが……」
「わー!待った!早口でいきなり言われても分からない!」
 次から次へと言い出すサラを何とか止めた私は、さっき『声』に言われた事、実際にやった事とかを全部話した。徐々にサラの納得の色が顔に浮かんできた。
「……そうか。じゃあ、早速使えるようになったんだな。じゃ、後は赤色の珠を手に入れるだけか。時間が無い。どんな力か見たい事もあるけど、翼を描いて欲しい。時間短縮につながる。」
「分かった。」
 私は心のキャンバスに翼を描いた。白くて、綺麗な翼。そして、ハヤブサよりも早く飛べる翼を。
 すると、私の背中に光が宿った。そして、純白の翼が現れた。
「!すごい……私の時よりもすごい……!」
「え?」
「あ、いや、気にするな。単なる独り言だ。それより、凄いな!じゃ、行こうか。早くこんな蒸し暑い所を出たい。」
「う、うん!」
 私は、白い翼をふわりと広げた。なんか気持ちがいい……!飛び方なんかさっぱり分からなかったけど、自然と飛べた。蒸し暑いここも、飛んだら、頬に当たる風が気持ちいい。
 翼に身を任せ、私は長い通路を抜けていった。
次の話へ続く
よし、なんとか更新。最近更新がスローペースですねぇ。本当にごめんなさい><
以下、いつも通りコメントを下さった方へのお返事。&ちょこっと日記です。

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