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カフェ・アークトゥルス

ご来店誠にありがとうございます。どうしよ、全然来れない!

2019-08

モノクロの世界~相棒~

「なあ、ここ座っていいか?」
「あ、はい……大丈夫ですけど。」
「んじゃ、遠慮なく。」
 さっき丁度空いた隣の席にラフィス君(?)が座る。
 ざっと特徴を言うと、まず、目立つのが長い銀色の髪。後ろは葉っぱを刺してとめていて、前髪は真ん中で左右に分けている。
 目は青色。青って言っても、空の『青』じゃなくて、深海の『青』。顔全体的なことを一言で言うと、多分『美男子』が似合う。背が高い体を、黒い長袖のシャツと、白くて半そでのワイシャツを重ね着しているみたい。
 首には、太めの鎖と、クロス(十字架)のペンダントをつけていた。
 最も目立つのは、サラと同じ、黒い翼。普通は、白いのに、なんで黒なんだろう?
 で、さっきの『黒いもの』は、細長い剣……?まるで日本刀みたいな剣のようだ。

「ところで、何でこんな所にいるんだ?」
 サラがラフィス君に聞く。
「あ、まあ、気分だよ。もう護衛士はやめたから、特に行くあてが無かったしね。……ところで、この可愛らしい女の子は?」
「色んな経緯で旅する事になった。名前はナナミだよ。」
「は、はじめまして。」
 とりあえず挨拶をする。
「俺はラフィス・クロウ。よろしくな、ナナミ。」
「で、一つ聞きたいんですが、二人はどんな関係だったの?」
 私から見て、右にサラ、左にいるラフィス君に聞いてみる。
「ああ、単なる元護衛士仲間だよ。昔、同じ班にいてね。」
「そう、俺らは相棒みたいなもんだった。」
 なんだぁ~。ちょっと期待してたのにな~。
 って、いつから2人は仕事を始めてるの?!
「確か俺は17、サラは14の時だった。」
「それって、年齢ですか……?」
「そうだけど。」
 サラにあっさり言われた。けど、言ってる事は凄い事だって自覚してるのかな?
「あの残酷な風景を見なかったら、きっと、今でも護衛士の仕事をしているんだろうなぁ。おまえが言ってた事、やっと実感した。」
 しみじみとラフィス君が言った。その横顔は懐かしそうにしているけど、どこかから、悲しみがうっすらと滲みでていた。
「だろうな。私がおまえより戦績が良かったが為にかり出された戦場。幼いから、何年かすれば忘れるんだろうと行かされた。どうして戦いってあるんだろうね?」
 サラは私に問いかけた。
 ―答えは私も分からなかった。

「とりあえず、再会できて嬉しいよ。」
「私もだ。また会えたら手合わせよろしくね。」
 2人は握手すると、椅子から立ち上がって、先にラフィス君が出た。
「さ、今夜の宿を探そう。今の時期は寒いから。」
「うん。」
 店を出ると、冷たい風は頬を撫でた。今は冬なのかな?
 温かいロウソクの光。日が暮れても沢山いる人々。
 ここは異界なんだけど、しかも、うるさい程賑やかなんだけど、私は心が落ち着くのを感じた。
 次の話へ続く

今日は『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を見に行きましたー!
感動ものでしたよ、あれは!(でも、実は涙が出なかった……うつ?)
では、今日もコメントのお返事と行きます!

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モノクロの世界~再会~

「さぁさぁ、今お買い得の鳥の干し肉!安いよ~!!」
「あなたの靴は大丈夫ですか?今ならいつもの半額でピカピカの靴が買えるよ!!」
 凄いにぎわいだなぁ。ホントに、耳が痛くなるし、この眩しい白い壁が、目にも痛い。
 ってことで、今私たちは、シュレンジシティに着いたばかり。かなりの速さで飛んだから、もうクタクタよ。
「いつ来ても、本当ににぎやかだな、ここは。ナナミ、疲れている様だから、食堂にでも行くか。」
「え?!やったぁー!!」
 私はかなり喜んだ。だって、お腹は空いてるし、そろそろ温かいのが恋しくなってきたころだから。マジで嬉しい!
 サラは、方向を変えて、速く歩き出した。こんなに賑やかな上に、人が沢山いるから、はぐれちゃうじゃない!
 必死で黒い服のサラを追いかけた。もう、なんでこんなに人がいるのよ!
「よし、着いた。」
「つ、着いたの……?はや、く、中に、入ろうよ……。」
 息切れが激しく、言葉もまともに喋れない。

「いらっしゃい!二名様、入りまーす!」
 声が凄く大きい中年のおばさん(って言っちゃダメかな?)に連れられて、私たちはカウンター席に着いた。
「じゃ、パンと野菜スープのセットを2つ。」
「あいよ。ちょっと待っててね~。」
 そう言ってさっきと別のおばさんは、私たちに1個ずつ、水が入っている金属のコップをくれた。
「ナナミ、ここはな、『夕日に染まる町』とも言われている。それはなぜか、分かるだろ?」
「……え?」
 それはって、言われても……あ!
 もしかして、これだからじゃないかしら?
「ここの町って、白い壁だったでしょ?夕方になると、茜色の夕日を浴びて、オレンジ色になるからじゃないの?」
 そう言ったら、サラはほうっとした顔で言った。
「なかなかやるじゃないか。そう、その通りだよ。夕方になったら夕日を浴びて、染まるんだ。だから、『夕日に染まる町』って言われているのさ。」

「はい、パンと野菜スープのセットだよ。これは、おまけ。」
 そう言っておばさんが出したのは、パンと野菜スープのセットと、どろどろした、いかにも甘そうなものだった。
「あの、これって何ですか?」
「それはね、果実の蜜煮だよ。あんたたち、若いのに旅をして、えらいなって思ったのさ。甘いのは長旅の疲れを癒すからね。」
「はぁ……。」
「疑問だろ?」
 おばさんがいなくなってから、サラが言い出した。
 確かに、何で分かったんだろう?
「長旅した人はね、服が汚れていたり、靴がくたびれたりしているんだよ。ほら。」
 そう言ってサラは自分の靴を指差した。その時―

「黒い翼の女戦士―覚悟!」
 という声と同時に、後ろから何か黒いものをサラに振り下ろした。
「サラ!」
 キィン!
 高い金属音が響いた。
 サラは持ってたコップで、後ろを振り向かずに、黒いものを止めた。
「ったく、こんなとこでそんなマネはするな、ラフィス。」
 え?知り合い?
 よく見ると、そこには黒い翼の男の人が立っていた。
 
 次の話へ続く
やーっと出せた
男の子キャラ!!
では、コメントも無いようなので、(あ、あった)
『続きを読む』でコメント返し!

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モノクロの世界~赤の珠(6)~

すいません!ごめんなさい!2話更新は無理でしたorz
あの後、お母さんが帰ってきたんです。どうやら、日ハムと、中日の試合(中日が優勝する一個前の試合)をお父さんと見たそうです……
それはそうとして、もう1話ここで更新するので、許してください!


「あなたは、あの時の!」
―そうだ、私だ。どうだ?その力は?
 どこからか聞こえてくる『声』に、私は返事した。
「はい!とってもいいです!ありがとうございます!」
「で、ちょっと聞いたいんだが、」
 サラが、私と『声』の間に割って入った。
「どうしてナナミの力を解放させた?普通だったら、自然に、そのうち解放するだろう?」
―早くそなた達に会いたいからだ。それに、このまま解放しなかったならば、そなたはどうするつもりなのだ?
 サラは黙り込んだ。でも、しばらくして、とてもはっきりとした声で答えた。
「その時は、ナナミを一生守る。元護衛士の名に懸けてね。」
―女なのに、そなたは強いな。なぜであろうか?
「そんなの、誰かも分からないアンタに教えるつもりなんて無いね。
 ほら、ナナミ、行こう。」
「う、うん……。」
―今度はそう簡単には手に入れさせぬ。覚悟するがいい!

 私は、氷の道を滑らないように、そっと歩いた。まだ丈夫そうではあるが、すでに半分は溶けている。
 そして……ついに、珠の元にたどり着いた。私は、ポケットから、あのアクセサリーを取り出す。
 すると、突然、珠とアクセサリーが光りだした。淡い、綺麗な赤色の光を出して。
 珠は、すうっと、アクセサリーに吸い込まれ、光が消えた。アクセサリーの一番左端に、珠が入っていた。
「まずは一個取ったな。」
「うん。」
「じゃ、ここは早く出ないと、道がもう、ほとんど溶けている。」
 サラはまた、黒い翼を広げた。私も、翼を描いた。
「突き抜けるぞ!」
 サラが高速で真上に飛ぶ。私も、全力でそれを追いかけた。上は、灰色の空。下には、割れて落ちてゆく氷と、煮えているマグマを抱えている火山。その風景を、たたじっと、見つめていた。

「ねえ、次はどこへ行くの?」
 斜め前を飛んでいるサラに聞いてみる。
「そうだな……。とりあえず、シュレンジに入ろう。あそこなら、情報の1つや2つは手に入るだろう。」
「どれくらいかかるの?」
 サラは考えこんだ。前にも私が言ったとおり、訳してくれているるんだろう。
「歩けば丸1日かかるが、この速さで飛べば、後30分くらいだ。文句はいっさい受け付けないぞ。」
ふふっ。分かったよ。」
 思わず笑ってしまった。もう私の性格を見破ってるんだもん。
―でも、よかった。サラが一緒にいてくれて。でなかったら、私はすでに死んでいたわ。
 サラにどんな秘密があるにせよ、こうして守ってくれている。いつかは恩返しをしたい。
 そんな事を考えながら、雲の間をすり抜け、次の場所に飛んだ。

次の話へ続く
どうにか出来た!やっぱ、小説っていいですね~
以下、たまりにたまったお返事のお返しです!みなさん、御免なさい!

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モノクロの世界~赤の珠(5)~

みなさ~ん、
Happy☆Halloween!!です!(血文字っぽくて怖い)
最近、エンジュさん(あ、大場さんでもあります)の影響もあって、ハロウィーンが好きになった彪奈です。
前にも言ったとおり、2話連続で小説を更新しようと思います。
では、どうぞ~♪ハロウィンのかぼちゃ


「ねぇ、この先に何があるの?」
「運がよければ赤の珠だ。」
「じゃ、悪ければ……?」
「マグマの海にダイブする事になる。」
(ちょっとー!ただでさえ疲れているのに、そんな事言わないでよ!)
 そう、私は少し疲れていた。飛んでいるせいもあるだろうけど、前に一回、ファンタジー小説を読んだことがある。そこには、魔法を使ったら、自分の寿命も削られる、って。
 少しずつ荒くなっていく息を、必死で整えながら、ひたすら狭い道を飛んでいた。
 やがて、通路の先が明るくなって……眩しい光が私たちを包んだ。

「うっ!」
 目を見開くと、そこは吹き抜けになったマグマの海。その真ん中に、何か光るものがある。淡く、赤く光る真珠の様なもの……
「あれがきっと、赤の珠だろう。しかし、あそこまでの道が無い。いったい、どうすればいいんだ?」
 サラは赤い珠を見ながら言った。確かに、あそこまでの道が無い。ましてや、綱渡りのロープ一本無い状態だ。
 ここは、行くしか無いわね。
「サラ!私が取りに行って来るよ。」
「いや、止めといた方がいいぞ。下手したら本当にマグマの中に突っ込んちまう。」
「そんな事無いって!これにはめるだけでしょ?」
 私はそう言って、あの時のアクセサリーを取り出した。まだ、綺麗な金色が輝いている。
「じゃ、行ってくるね……あっ!」
 なぜか膝に力が入らない。と言うか、全身の力が抜ける。私はその場に崩れ落ちてしまった。
「だから言っただろ。……ま、しょうがないよな。とりあえず、私が道を作るから、ちょっと待ってろ。」
 サラはポンッっと私の肩を叩くと、二歩三歩、マグマの海へ近づいていった。
「形無き清らかな水よ、凍みつく風を運ぶ風よ、今ここに、集まり氷となれ!」
 一瞬、体が凍るかと思った。すさまじい冷気が体をさすり、するりと通り抜けていった。
 しかし、それはあまりにも一瞬の事に過ぎなかった。
 いつの間にか、サラが立ってたところから、赤い珠に向けて、太くて丈夫そうな氷の道が出来ていた。
「さ、行くぞ!こう見えても、すぐに溶ける氷だからな!……おまえ、立てるか?」
「うん、大丈夫!」
 恐る恐る膝を立ててみた。よし、何とか力は入る。そのまま、そのまま歩くだけよ。
 途中で少しふらついたが、何とか大丈夫なようだ。
 サラの元にたどり着いて、いざ氷の道を歩こうとした時―

―虹の守護者よ、黒き翼の女戦士よ……
「!!」
 どこからか聞こえた声に、私たちは辺りを見回した。

次の話へ続く
よし、1話出来た!
お返事は2話目で!

モノクロの世界~赤の珠(4)~

 暗い洞窟に靴の足音が反響する。
 体力的に疲れていても、私は足を休める気じゃ無かった。
 一刻も早くサラを助けたい。早くこの力の事を伝えたい。そして、世界を救う第一歩になる、赤色の珠を手に入れなきゃ!
 だから、サラの言った通りに、今は行かないといけない。

 話は変わるけど、そういや前に、サラは変な所があるって言ったよね?それは、私に分かりやすくしてくれるって事。
 例えば、時間。ここは日本じゃない。別の世界のはず。だから、ここにはここなりの、時間の単位って、あるんだと思うんだ。
 なのに、サラは私にまるで通訳するみたいに、時間を言ってくれる。ほら、確か前に、サラに時間を聞いたじゃん。その時、サラは
「あと2時間だ。」
って言った。
 もう一つ、サラはあの人とたまに影みたいのが重なるんだ。……あの消えてしまった先輩、リオナ先輩と重なるの。
 リオナ先輩は、まだ美術部に入って、右も左も分からなかった私に、一から丁寧に教えてくれた、『面倒見のいい先輩』なの。サラは、あの時死ぬかもしれなかった私を助けてくれて、しかも、自分の旅費を削ってまでも、私の上着や必要最低限のものを用意してくれた。
 本当に、気のせいかもしれないけど、重なる。どうしてだろう?

 そんな事を考えていると、後ろからかすかに風が吹いた。振り向いて見ると、そこにはいかにも驚いた顔のサラが飛んでいた。そして私の真後ろに降り立つと、いきなり早口で言い出した。
「おまえ、見たぞ!通路に氷が張り付いているのを!あれはどうしたんだ?!まさかおまえが……」
「わー!待った!早口でいきなり言われても分からない!」
 次から次へと言い出すサラを何とか止めた私は、さっき『声』に言われた事、実際にやった事とかを全部話した。徐々にサラの納得の色が顔に浮かんできた。
「……そうか。じゃあ、早速使えるようになったんだな。じゃ、後は赤色の珠を手に入れるだけか。時間が無い。どんな力か見たい事もあるけど、翼を描いて欲しい。時間短縮につながる。」
「分かった。」
 私は心のキャンバスに翼を描いた。白くて、綺麗な翼。そして、ハヤブサよりも早く飛べる翼を。
 すると、私の背中に光が宿った。そして、純白の翼が現れた。
「!すごい……私の時よりもすごい……!」
「え?」
「あ、いや、気にするな。単なる独り言だ。それより、凄いな!じゃ、行こうか。早くこんな蒸し暑い所を出たい。」
「う、うん!」
 私は、白い翼をふわりと広げた。なんか気持ちがいい……!飛び方なんかさっぱり分からなかったけど、自然と飛べた。蒸し暑いここも、飛んだら、頬に当たる風が気持ちいい。
 翼に身を任せ、私は長い通路を抜けていった。
次の話へ続く
よし、なんとか更新。最近更新がスローペースですねぇ。本当にごめんなさい><
以下、いつも通りコメントを下さった方へのお返事。&ちょこっと日記です。

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夜叉音 彪奈

Author:夜叉音 彪奈
やしゃね ひょうなと読みます。
どうも最近妄想ばっかりする危ない中学生ですorz
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